メディカルトピックス
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胆石症

1.胆石症とは

肝臓の中で作られた胆汁は、肝内胆管を通って胆のうに貯えられ、必要なときに胆のうがしぼむことで胆汁が総胆管を通って十二指腸内に分泌され、油物の消化吸収に使われます。
胆汁の通り道(胆道)にできる結石をすべて胆石症といいますが、できる部位により、肝内胆管結石・胆のう結石・総胆管結石に分かれます。このうち胆のう結石が一番多く、一般に胆石症と言えば胆のう結石のことをさします。
結石の成分は、胆のう結石ではコレステロ−ル、胆管結石ではビリルビンが多いとされています。

2.胆石症になりやすい人は

胆石はコレステロ−ル結石が多いので昔より太った40代の多産の女性に多いとされています。

3.胆石症の症状

一番多いのは胆石による痛み発作です。油物の食事をした後に痛み発作が起きることが多いようです。そのほかに発熱や黄疸・肝機能障害がみられることもあります。また胆石発作による炎症をくり返すと慢性胆のう炎になり、胆のう癌になる可能性があるといわれています。
一方検診で胆石症と診断されたが今までに痛みの発作の無い人も多くいます。このような胆石を無症状胆石(サイレント スト−ン)といいます。

4.胆石症の検査

まずは人体に害がなく簡単にできる腹部超音波検査を行います。他に腹部CT検査や胆道造影検査などがあります。

5.胆石症の治療(手術する場合)

胆管結石がある場合や痛み発作をくり返す場合には手術(胆のう摘出術)をすることが必要です。また無症状でも将来的に痛み発作を起こしたり、胆管結石を作ったり、胆のう癌になったりする可能性があるため、予防的に手術をすることもあります。
昔の開腹手術に代わり、近年腹腔鏡手術が普及しており手術する患者さんへの負担がかなり軽くなりました。

6.胆石症の治療(手術しない場合)

症状が無い胆石をもつ人はなかなか手術の決心がつかないのが普通です。その場合には胆石溶解剤(ウルソ)を飲むことをおすすめします。これによりすべての胆石が溶けるわけではありませんが、胆石溶解剤には胆汁の流れを良くする作用もあり痛み発作の予防にもなります。

7.日常生活の注意点

胆石症と診断された人は痛み発作を予防するために食生活の注意が必要です。暴飲暴食や過食をさけること、脂肪食(天ぷら、とんかつ、からあげ、うなぎなど)を制限すること、規則正しい食事をすることなどが大切です。
胆石症と言われたことのある方はどうぞ一度ご相談下さい。

外科部長 賀来 宗宏
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